口臭とは
口臭治療に特効薬はありません
呼気、口腔から発散される臭いを総称して「口臭」といいます。口臭は、起床時や空腹時、緊張時などにどんなに健康でも1日に何回か発生する「生理的口臭」、口腔内の状態や全身性疾患に起因する「病的口臭」に大別されます。
口臭が他覚的に殆ど認められないのに口臭を強く訴える(自臭症)場合や、逆に会話中に相手に不快な念を抱かせるような著しい口臭(他臭症)があっても、本人は自身の口臭に全く無自覚であることも多いようです。自臭症の場合は一度気になりだすと、段々と過敏になっていき、嗅覚閾値(感じ取ることのできる最小限の刺激の強さ)が低下していくため、わずかな生理的口臭を敏感に感じ取るようになります。このような閾値の低下は、味覚や聴覚においてもみられます。
また、他人に不快感を与える病的口臭は、不思議なことに本人は全く気付かないことが多いのです。いつも臭いがある場合、嗅覚がそれに慣れてしまうことで、異臭として感知できなくなるためです。このような病的口臭は、一般的歯科治療や内科治療で簡単に解消することもあります。
口臭の種類は?
口臭というのは、個々のケースによって原因や症状は多種多様です
生理的口臭
身体状態などによって変化する口臭のことです。
- 起床時口臭
- 空腹時口臭
- 緊張時口臭
- 飲食・喫煙等の嗜好による口臭
- 血中ホルモン変化・代謝などによって発生する口臭
- 生理時口臭
- 妊娠時口臭
- 更年期口臭
- 思春期口臭
病的口臭
疾病によって変化する口臭のことです。
- 歯科的疾患
- 炎症・粘膜病変
- 不適合補綴物
- 口腔内の清掃不良など
- 口腔内生理機能の低下や抑制
- ドライマウス(口腔乾燥症)
- 他科的疾患
- 耳鼻科疾患(慢性鼻炎、蓄膿症など)
- 内科的疾患(慢性気管支炎、胃潰瘍、肝炎、糖尿病など)
- 自律神経失調症候群
- 先天性代謝異常